扁桃腺炎について
扁桃腺とは、喉の奥にあるリンパ組織を言います。医学用語としては正しくは扁桃と言います。扁桃には、口蓋扁桃(こうがいへんとう)、舌扁桃(ぜつへんとう)、咽頭扁桃(いんとうへんとう=アデノイド)、耳管扁桃(じかんへんとう)などがありますが、我々が一般扁桃腺と呼んでいるのは、口蓋扁桃のことなのです。
扁桃腺炎とは、扁桃の表面に付着している常在菌が、気温の変化やほこりなどの刺激、過労や風邪などによって抵抗力が弱まることで、活動を開始し、炎症が起こすことをいいます。風邪のウイルスが原因になることもあります。原因菌は溶血性連鎖球菌が多いとされ、これ以外では黄色ぶどう球菌や肺炎双球菌、およびウイルスによるものが明らかになっています。誘因としては暴飲暴食や過労、のどの乾燥などがあげられます。
急性扁桃炎は、急性咽頭炎と一緒に発症し、のどの炎症が特に激しいものを言います。急に39-40度の高熱がでて、のどがひどく痛み、それに伴い全身がだるかったり、関節痛がでたり、痛みが耳にまで放散する場合もあります。この急性扁桃炎が慢性化したのが慢性扁桃炎です。慢性扁桃炎には突然急性化の症状を示す場合がありますが、これが1年に4-5回繰り返す場合を特に習慣性扁桃炎と呼びます。習慣性扁桃炎では、病巣感染といって関節や腎臓、皮膚など、ほかの場所にも病気が起こってくることがあります。
治療には、ペニシリン系の抗生物質が使用される事が多くなります。一年に4回以上扁桃腺を腫らす『習慣性扁桃炎』のような場合、医者には手術をすすめられることがあります。扁桃腺が大きい子供の場合はアデノイドが同時に大きく、さらに滲出性中耳炎を合併していることが多いので、手術でアデノイドも同時にとることになります。扁桃腺をとるとほとんどの子どもが元気になり、食事がすすむようになり、風邪をひきにくくなることが多くなります。耳鼻科の専門医に相談すると良いでしょう。
